海外一人旅 inマルタ⑥ 〜1日タクシー貸切観光編〜
【5日目】8/14
マルタは本日も晴天なり。
元々昼夜逆転気味の生活を送っていたためマルタの時差8時間なんてへっちゃらで早朝に起床。
朝食の写真撮り忘れる渾身のミスをしてしまったがグランドハーバーホテルの朝食はごく一派的な日本のホテルのような朝食。
洋食のみのバイキングで卵料理やハム、ソーセージ、パン数種類+ジャム、コーンフレーク、ヨーグルトやフルーツとどれも馴染みのあるものばかりで味も美味しい。ドリンクもミルクやオレンジジュース、紅茶、コーヒーなど多岐に渡る。
最初にゴゾ島、その次にコミノ島、そして次はようやくマルタ島がっつり観光日。
前半の記事で前述した通り、マルタ島は鉄道は一切無い車社会。バスも分刻みで様々な行き先へ向かうルートがあるものの、楽したい&効率よく回りたい私は事前に日本でタクシーチャーター済み。
結論をここで書いてしまうがタクシー貸切めちゃ便利。観光するルートはオーダーメイドで作成できるのでバスで行きにくい所にもズカズカ行ける。暑いのでなるべく歩く頻度を減らしたいならうってつけ。
↑VELTRAというアプリ内の画像のツアーを予約。
出発時間や各観光地での滞在時間等も事前に打ち合わせ、回るルートも調整。夕日をバックに写真撮りたいからこの時間にここに行って!とかもできる。
一応モデルプランもあるがそこに無いマイナーな所も要相談で行ける。
私が今回作った観光プランは
①映画ポパイのロケ地”Popeye Village”(ポパイ村)
②ゲーム・オブ・スローンズのロケ地にもなった”静寂の街Mdina”(イムディーナ)
③地中海を望む丘”Dingli Cliffs”(ディングリクリフス又はディングリークリフ)
④マルタ島定番観光地、青の洞門” Blue Grotto”(ブルーグロッド)
⑤港街、Marsaxlokk(マルサックスロック)
この5箇所を朝から夕方まで巡る形で催行。
↑地図上で書くとこんな感じ。ホテル(バレッタ)からマルタ島内をぐるっと1周するようなルート。
朝〜夕方までタクシー貸切で€206。
そこそこいいお値段ではあるがバスや徒歩を駆使しで自力で行く場合と比較したらお値段相応以上の価値有。
ちなみに日本語ガイド付きだともっと高い。今回は勉強がてら英語のみのドライバーを選択。
実の所VELTRAの担当者さんと何度も相談を重ねほぼ強行してもらう形で決定したルートでもある。ポパイ村がかなり遠い事、ディングリークリフもまた他との兼ね合いで遠かったりする。
予定では8:30にホテル発で迎えを依頼。しかし8時には「もう迎え来てるよ」とフロントの人から連絡があり急いで荷物をまとめ降りる。
(フロントの人に聞いたら荷物置いてもいいよ、と言うのでキャリーはチェックアウト後もホテルに預けて観光します。)
白髪のおじいちゃんが運転手。まずはポパイ村へ。MARVELの生みの親、スタン・リーにそっくり。
こんな感じで意外と遠い。
バスもあるものの行くとなると結構大変なルートのようで車やツアーで参加するのが良いと思われる。
車に揺られること45分。
ポパイ村へ到着!
スタンリー似のおじいちゃんから色々話しかけられるもほぼ聞き取れてないけど会話っぽくなってたので良し。日本から来たよ!と行ったら日本遠いね!凄い!って褒められたのだけ覚えてる。
「何分くらい時間とる?」と聞かれたのでとりあえず1時間確保。1時間後に駐車場合流で、という事で決定。
事前にツアー会社と決めているとはいえ意外と時間の融通は臨機応変にできるようだった。運転手の気分次第的な要素が強そう。
チケット売り場になっている小屋へと向かう。オープン10分前ほどにもかかわらず少し行列。中に入るとカウンターが2つあるのでそれぞれ並んで購入。手にバンドみたいな入館証?を巻かれる。
ポパイ村へ侵入!!(言い方)
相変わらず海近!not加工でこの青さ。
雲ひとつなしの快晴。
お〜〜〜〜〜!!!
村可愛い!
実の所ポパイの映画見た事ないので実際の映画で使われたセットとリンクしないながらに村を散策。
一番奥にあるお家。
他の家よりデカめ。
ホラー映画好きなのでなんかこういう墓場見るとついテンションが上がる。不穏なセットいいよね。ちゃんとこういうのもあるんだな〜と興味深く観察。
オシャレなドア発見!インスタ映えしそう。
お店なのかな、オープンしたてなので相手おらず。
(私が映り込んでます)
家の階段も実際に登ってOK。
中に入れるのもあるみたい。入れない家もあるけど結構細かく見ていくことが出来る。
映画のセットだっただけにポップで可愛い建物が多くて楽しい。
写真には写ってないけどポパイに登場するようなコスチュームのキャストさんがちらほらいる。声掛けてくれたり写真撮影してくれたりサービス精神旺盛。
ちょっと奥に行くとキッズルームのようなド派手な所を発見。子供たちがいっぱいいてびびった私は外から見るだけ。
アトラクションでもあるのかな?なんだったんだろうここ。
もう行くことは無いと思うので有識者の方いたら情報求む。
意外と小さな村なのでサクッと見て回る分には1時間もかからず終了。端から端まで歩くだけなら30分とかそんな感じ。色々催し物もあるみたいだけれど時間が合わず。
村を出て来た道を戻り外からポパイ村の写真を撮影。
意外とズームもできるし捨てたもんじゃない。
持ってきてよかったカメラ。
iPhoneじゃここまでは無理だと思う。やっぱり旅行にはカメラ必要。
もっといいカメラが欲しい。
記念にツムツムもいれて撮影していたらいい時間になったので駐車場へ。
もう既に迎えに来てくれていたのでタクシーに乗り込み次の観光地へ。
お次はポパイ村から少し街中へ、マルタ島観光スポットの代表地”'Mdina”(イムディーナ)へ!
中性の面影が色濃く残る古都イムディーナは
オールドシティとも呼ばれ、16世紀にはヴァレッタに先立ち首都が置かれていた。静寂の街と称されるほどひっそりとした空気に包まれている。
イムディーナへの入口はココ。こんな感じでグルっと街の外側が城壁に囲まれている。
私としては街というより遺跡的な感覚なので、中に200人程住んでいるらしいが生活の想像がつかない。
なんというか、佇まいが荘厳な遺跡って感じでピラミッドに人住んでるみたいな感覚。
中には、
聖パウロ聖堂
ヴィルヘナ邸
ファルゾン邸
聖アガタ礼拝堂
聖ニコラオス礼拝堂
など歴史的建造物多数。
実際に入れるけど事前予約制の所もあるので行きたい方は注意。
一昨日いったゴゾ島のチタデルを彷彿とさせる細道。チタデルは要塞の役割を担っていることもありもっと道は細かったがこちらは街のため人がすれ違える余裕有。所々ドアもあるのでやっぱりお家があるみたい。
ゲーム・オブ・スローンズのロケ地になったらしいけどゲーム・オブ・スローンズをシーズン2でリタイアした私にはイマイチわからん!って感じである。
デナーリスが馬に乗って歩いてそうなイメージはかろうじてある。
洞窟っぽいこんな通りも。かなり広くて迷路かと思った。
そしてイムディーナには猫が多くいるらしいが探して歩くも見つからず。猫ちゃんに会いたい。
猫を探して三千里。細道通ったり日陰を通ったりウロウロ。人は多め。
ちなみにガイドブックには早朝に訪れるのがオススメと書いてあった。静寂の街、と言われるくらいだから人がいない時間帯を狙ってくるのがいいかも。
道中かなりの頻度で馬車とすれ違う。
馬車で案内してくれるツアーでもあるのかな。優雅すぎる。
またしばらく散策していると開けたところ到着。
何やら人も多く、イムディーナの住宅街から中心地へと辿り着いたのだろうか。
相変わらずカラフルなドアがが可愛い。
↑は緑色のドア
↑は赤色のドア
↑こっちはブラックなドア。
ドアベル(正式名称わかってない)が彫刻になっててオシャレポイント+5000点
これまでの両側にそびえるクリーム色の壁は何処へやら、見晴らしのいい場所へたどり着く。
写真で見るとそうでも無いけど結構高さはある。
海の防波堤に登る人よろしく、ここでも壁に登ってるキッズがいてオイオイ、君死ぬぞ。と心配になる。
飲食店やカフェもちらほら見かけるため早めの昼食でもしようかとお店探し開始。
細い道の間にお土産屋さんやカフェがあったり運ゲー要素強い。これかな、と店へ入ってみる。
すると何故か映画館へ。
何を言ってるかわからないと思うが私にもわからない。フェルメール作の「真珠の耳飾りの少女」の女性に似た服装のお姉さんから「日本人?」って聞かれたからそうです、って言ったら次の瞬間には映画館に居たんだ。
渡されたヘッドフォンを装着し日本語ガイドを選択。ゴゾ島探索した際に乗った周遊バスのうさんくさい音声ガイドとは違いかなり質の高い日本語が流れる。
スクリーンにはマルタ島の栄枯衰退の再現映像?歴史解説?が流れる。これが意外と面白くて良かった。オスマントルコに侵略されまくってんなマルタ。オスマントルコ許すまじ。マルタ騎士団が勝ったからいいけどオスマントルコめ。まじオスマントルコ。(言いたいだけ)
後に分かったが反対側の入口にこの看板があった。私が見たのは左側の上映。改めて見ると右も気になるな。普通に面白かったし勉強にもなったのでぜひ行ってみてほしい。値段忘れたけどめちゃくちゃ安かった。あと涼しい。
外側は本当にぐるっと城壁になっている。
どうやって建ててるんだろう?という疑問ばかり浮かぶ。
中世の時代に人力で建てたとしたららやばくない?優秀すぎる。
思わぬ映画上映に巻き込まれ待ち合わせ予定時間ギリギリになってしまった私は急いでイムディーナの外へ。お腹すいてたけどご飯にはありつけず。行き当たりばったりな感じがこの旅の良さだと言う事にしたい。
急いできたはいいもののタクシーの運転手さんみつかりません。と思ったら時間より遅れて登場。別にいいけど遅れるなら遅れるって連絡欲しいね!
お次は秘境の地(?)ディングリクリフへ。
中心地から海沿いへと移動。
マルタの下調べをしている中で行きたい!ってなった所ではあるけれどおそらく普通は行かないマイナースポットである気がする。ほんと、丘。ただの丘といえばそれに尽きるが私には惹かれるものがあった。
少し人はいたものの片手で収まる程度。先程のポパイ村やイムディーナに比べたらまったりと時が流れている感覚。
運転手のおじいちゃんからは終わったら戻って来てね〜ここで待ってるよ〜という事だったので現地の人からしても長時間滞在するような場所では無い様子。ドリンクを売っている露天が1店あるだけだった。喉乾いたのでファンタ買いました。
舗装されていない道を進むこと数分。
そこには眼前には広々とした大海原が広がっていた。
はいコレ!!!地中海!!
これも地中海!!!!
地!中!!海!!!with崖!
雄大すぎる自然ヤバい。地球ヤバイ。
今日イチテンションが上がる私。
どこまでも先へ先へと広がる地中海を上から眺められる。絶景かな。
この海の先にはマルタ版バミューダトライアングルとかありそう。隠された島とかあってもおかしくない。アトランティスがあるかもしれない。
↑まあ実際にはこの先にはアフリカ大陸がある。でもそれはそれで私の見ているこの海の先の先にはアフリカがあるの!?!ってビックリするよね。感動。
バミューダもアトランティスも無いけどこんな深い広大な海があるんだ。きっとある。まだ見ぬ何かが。そう思わせるパワーがある。
ここですかさずオタク発揮してピーター君と地中海。ピーター君を地中海と共に写真撮った人類は私が初かもしれない。もしかしたら。
感動。
ちなみにこの丘には小さなベンチがあってゆっくり海に思いを馳せることができる。
丁度おばあちゃんが居たので一緒にパシャリ。エモい。無加工でこの青さ。自然凄い。宇宙ヤバい。
そしてディングリクリフには小さな教会がぽつんと建っている。使われてなさそうだけどどうなんだろう。ゴゾやマルタには本当に教会が多い。
教会裏の手すりにツムツム飾って撮影。この画像は私のブログのアイコンに設定しているのと同じ。気に入ってます。
ホテル屋上でただ海をぼーっと眺めるのが好きだったけどここもとっても気に入った。マルタは少し行っただけですぐに海に出会えるからいいね。癒されます。何も無いのが丁度いい。
はい次!
ディングリクリフを後にし大自然の創造物青の洞門へ。
長年の風と波の浸食により断崖にぽっかりと口を開けた洞門。太陽の光によって様々な青を醸し出す幻想的な光景が見れると聞きたら行くしかない。
ボート乗り場は下にあるため露出した岩肌を横目に降りていく。
地層がすごい〜そして暑い。なんかハマグリの貝殻みたい。
どんどん降りていく。意外と遠くて大変。途中ご飯屋さんみたいな所があって駐車場もあった。そこで最初っから降ろしてくれよ。と思いつつもタクシーのおじいちゃんはきっと、私にハマグリみたいな岩肌を私見せたかったのかもしれない。
マルタ島の中でもかなりポピュラーな観光スポットなので人は多い。チケット売り場に並ぶ。
私の海外処世術(?)のひとつだがだいたい注文する時や買う時は「This one.」って行っておけばいい。だいたい乗り切れる。
約20分の遊覧ツアー。
大人8EURなのでまあまあな値段取るっぽい。
発着時間は決まっておらず、人が集まれば出発。小型のボートに横2〜3人、3列乗る形。
でもこの時は人はひっきりなしに来ていたのですぐ乗せてもらえた。
船着き場を出発し崖沿いを進む船。
この岩場もまた侵食によって出来たものかと思うと感慨深い。波が岩を削るって信じられないよね。自然パワー。
近い近い。ハマグリ岩を堪能。
徐々に船がスピードを落とすとアーチ状になった岩場が出現。
このあたりから海の色がサファイアブルーからクリスタルブルーへ。
この洞窟の中へと入っていく。
ちょっと手を伸ばしたら届くようなそんな距離感。でも手で触ってもこの色を手にすることは出来ない。この色を小瓶に閉じ込めたい。
マルタに来てからというもの、自然が作る色はなんて美しいんだろうと思う毎日。
何ヶ所か回った後また元の船着き場へと到着。ライフジャケットを返し、来た道をもどる。
戻る私とは裏腹に船着き場へと向かう人が続々と来ていた。やはり人気観光地。
ブルーグロッドは時間帯も重要なようでお昼頃がオススメなよう。あとは風が強い又は天候が荒れているとボートは出ないのでその日の天気に注意。
道中巨大パイナップルがあってめちゃくちゃ面白かった。これパイナップルだよね?
ここまで何も食べてないのでお腹はぺこぺこ。なんでもいいから食べたい。
腹ぺこの中、次は”Marsaxlokk”(マルサックスロック)へ。
ルッツと呼ばれるカラフルな小型漁船が湾を彩るマルタ最大の漁港。
日曜日にはサンデーマーケットというお店が開かれる。
サンデーマーケットに是非とも行って見たかったが日程上どうにも厳しいため平日に訪問。
港には船がいくつも停泊している。
日本国内でも漁港に行ったことがないため人生初港。初港が海外って面白いなぁ。
興味津々で散策を進める。
顔のような模様が書かれた船もあり可愛い。
一つ一つ船の顔とか模様も異なっていて観察するのも楽しい。
とってものどかな雰囲気でここもお気に入りになりそう……と思うが港沿いから移動するとガラッと印象が変わる。
めちゃくゃ人がいるのである。サンデーマーケットが開かれていれば凄い賑やかだが平日はそうでもないだろうな、などと思っていたのが
間違い。ハイシーズンである。
レストランや露天が多くありテラス席は満席に近い状態だった。
海を見ながらイタリアンや軽食を楽しめるのがこのマルサックスロックの魅力なのかもしれない。
港を離れて少し街の方へ目を向けるとなにやらお祭りのように飾り付けが施されているようだった。クリーム色×青可愛い〜!
また建物がかっこいいしね。お城みたい。
↑レストランの様子。
入口も可愛い。
マルサックスロックもドアや窓はは色付けされており見た目華やか。
カラフルでいなぁ。出窓も素敵。
街並みも写真映えが凄い。
↑テラス席で食事を楽しむ人々。
点々とこんな感じで食事できる場所がある。
店員さんが道路挟んで向かいにあるお店からせっせと料理を運んでいた。
端の方にあった意味深な落書きが施されたドア。白いドアに赤字で書きなぐりとかこういうの好き。ワクワクする。(ホラー映画に出てきそう)
お土産屋さんを見たり街中を散策し時間が来たのでマルサックスロックの観光は終了。
港町とても良かった。マルタ全体に言えることだけど、日本ではこんな街並み見れないと思うから全てが楽しい。
約束の時間から遅れること数十分。
タクシーがようやく到着しホテル前まで送って貰って本日のプランは終了。
時間が余った事もあり「スリーシティーズにでも行くかい?」と運転手のおじいちゃんが気を利かせてくれたが辞退。優しいなぁ。マルタの人って親切だ。チップとして5€を渡し別れる。
この時点で15時〜16時くらい。タクシーのおかげでだいぶ楽に観光できたので体力気力共に余っていた私は昨日できなかった事をしようと船着き場へ。
MISSION:バレッタ⇔スリーマ間を往復する船へ乗り、船上からバレッタを背景に日の入り写真を撮れ!
スリーマはレストランやショップが点在するマルタ屈指のリゾート地。約15分間隔でバレッタ⇔スリーマ間を往復する船が出ており片道1.5EUR 往復2.80EURと往復で買うとお得。チケットは現金支払いのみ。
バレッタって調べると腐るほどこの街並みが出てくるんだけどこの写真は対岸にあるスリーマから撮れる。実際に自分で撮りたい。という事でいざ船に。二階建ての大きな船でテラス席か室内どちらでもOK。圧倒的テラス席人気。
で、実際に撮れました!
頑張れ私のカメラ…!と念じつつ慎重にパノラマ撮影。ちっちゃいけど街全体を収めることに成功!
さっきまであっち側にいたのかと思うと不思議な感覚。
少し拡大撮影!改めて要塞といった強固な街並みであることが分かる。城壁多し。
かっこいいよ〜〜〜!!!
こーんな感じで海沿いウロウロしながら自撮りをかましていた所で事件は起きる。
そろそろ日も沈むしフェリーの所に戻ろうかなぁ〜どうしようかな〜自撮り上手くいかないなぁ〜。一人旅だとこういう時不便ね。とスマホ片手にやきもきしていた時だった。
??:「写真撮りましょうか?(※英語)」
と一人の男性から声をかけらる。
私:「…( °o°)!?」
声かけられたぞ!?と内心ドギマギ。
親切を無下にしてもアレなのでお願いします〜とカメラを渡す。後に思うがこの時に戻れるなら絶対に渡さない。
何枚か撮ってもらい親切な人もいるんだな〜と思っていた。じゃ、フェリーに戻るか。とカメラに手を伸ばす。
??:「こっちにもっといい写真スポットあるから着いてきて」
と歩き出す男。(名前聞いたんだけど忘れたので男と書きます。ガチで忘れた。)
正直嫌だったけどまあまだ時間はあるし別にいいかと着いていく。この時帰ればよかったと思うわけである。まだ親切にしてくれてるいい人だと思ってた。
↑少し進んだ桟橋のような場所へと案内されて撮った写真。
この背中では伝わらないと思うが内心帰りたかった。
ありがとう!ありがとう!!でももういいよ!と伝えて別れようとするももっとあるから、と手を引かれて連れていかれる。離せえええ!!!!!
2ショット撮らされました。いや別にいいんだけどさ解放してくれるなら。自分の顔が引きつっててうける。スタンプ貼ってるからアレだけど目が笑ってない私。
「もうすぐ日が沈むからホテルに帰る」
そう主張するも「いいから、来て」とその後もグイグイ連れ回される。Noooo!!!
フェリー乗り場からだいぶ離れ小さな階段を下りもうすぐ目の前が海、といった岩場へ連れて行かれた。もうこれ拉致じゃない?
ここでも写真撮るからそこに立ってと言われ渋々行く。
↑この数時間後殺されるんか私。誰か助けて。って思ってる図。
海に突き落とされるんじゃないかという恐怖と隣り合わせ。強引さにたじたじ。
「本当にもう帰らないと。てか帰ります。フェリー無くなっちゃうから!」とことある事に言うがいいからいいからと聞いてくれない。話を聞いてくれ。
離せ!!!マジで!!日が沈むバレッタを船上から撮りてぇんだ私は!!と心の中で半泣き。
まず大前提、18時くらいで船は終了。船がないとなると大回りしてバスでバレッタへ帰るしかなくなる。
足場がめちゃくちゃ悪い岩場を進む。滑るからと手を繋がされた。ぴえん。
何が悲しくてタイプでもない男と手を繋がなあかんねん。まじぴえん越えてぱおん。
案の定日は沈みました。夜のバレッタ綺麗だね…。ぴえん。カエリタイ。フェリーの往復チケット買ったのに。
デートスポットなのか現地の若者だろうか。岩場へ座って語らっている。というかイチャイチャしてる人多数。なんでこんな所に連れてくんねん…。怖い。
最早諦めモードの私は案内されるがままに着いていく。とりあえず写真は撮るが内心ぴえん状態。私のブルーな気持ちとは裏腹に赤いサンセットが綺麗です。
その後もしばらく連れ回される。断崖絶壁と言うまででは無いが岩場には穴があったり高低差が激しく滑る所も有。ぺたんこサンダル履いてるので歩きにくいんだよ。手はいつの間にか恋人繋ぎにされて正直、ハッキリ言うと鬱陶しかった。ていうか歩きにくいわ。ただでさえも歩きにくいのに手が邪魔すぎる。
ああ…対岸のバレッタが恋しい。
ちらほらみかける恋人達よろしく岩場に座るよう促される。色々雑談をする事になり相手の素性をようやく知る。
・仕事で各国を数ヶ月単位で訪問している
・イタリアやフランスやドイツにも行ったことあるらしい
・今までも日本人や韓国人にこうして案内している
(ここで写真を見せられる。確かにアジア人が沢山いた。正直これが今まで殺してきた人リストで私もその中に加えられるのかと思った)
会話はもちろん英語なので私の中学生レベルの英語力を補うために翻訳アプリを使いつつコミュニケーションをとる。日本語でGood-byeってなんて言うのって聞かれたのでサヨナラと答えておいた。
この辺りで、この人は推しが強いだけで本当に親切心から手を貸してくれているのか…?それとも何か邪な考えが…?と疑心暗鬼し始める。帰して欲しい事に変わりはないが。
何はともあれ帰りたいので「帰ろう」と本日何度目か分からない提案をしようやく帰ることに。
するとホテルまで送る、と言うのだ。あっ、やっぱり危険だ。丁重にお断りするも、じゃあバレッタまでは行く。と引き下がられたため渋々了承。
先日紹介したバスターミナル近くのトリトンファウンテンで別れることに。しかしそこでも一筋縄ではいかず「記念にハグしてくれ」と言われる。まあハグくらいならと思ったらおでこにチューまでされて鳥肌。
うぎゃあああ!と思うも得体の知れない恐怖に苛まれお礼を告げ早々に退散。連絡先を渡されていつでも連絡してと付け加えられたけど絶対にしません。タイプじゃないし。好きな外国人はブラピです。
怖すぎ。これが海外か。と恐怖の洗礼をうけた気分。
ほぼ後半愚痴タイムで申し訳ない。
バレッタに戻った頃にはすっかり夜で20時〜21時くらいだったはず。2時間も連れ回された事になる。今思い返してもあの男の真意がわからない。謎の男。謎のトラブル。とにかく、五体満足でホテルに戻れて良かったです。
下心やなにかやましい気持ち無しに近づいてくる人がいないとも言いきれないが9割9分まともでないから皆さんも海外旅行はお気を付けて。
色んな意味で濃い一日でした。
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