海外一人旅 inマルタ 〜プロローグ〜
2019年、5月某日。
「そうだ、海外旅行に行こう。」
干物女の世界チャンピオンに君臨(自称)する私は海外旅行へ行くことを唐突に思い立つ。
Youは何しに海外へ。そう問われれば私は「なんとなく。」その一言で返すだろう。
実のところなんとなく、の一言の中に色々詰まってはいるが省略。海外に行く意思は固まった、それでは行き先はどうしようかという問題が浮上するが行きたい所は特に決まってない。
土、日、祝と暦通りの仕事休みの私はとりあえずハイシーズンは承知で8月のお盆休みに目をつけた。この際お金に糸目はつけない。
「ニュージランドはどうだろうか?南半球だし、お盆に行けばあちらは真冬。避暑にもなる。」
そうしてニュージランドを視野に入れつつ観光地検索していたら私を強く引きつける一文をネットで発見。
【ニュージランドでは日本人女性はモテる】
「じゃあいこう。」
こうして邪な気持ち8割…多分この時点では8割くらいあったと思う。飛行機の予約サイトで価格を調べあとは購入決定押すだけ、そんな1歩手前まで到達した時だった。
丁度、ながら見していたテレビ番組で運命の出会いを果たす。
”マルタ島”
イタリアの下にある本当に小さな島。
車があれば一日で端から端まで往復できてしまうくらい。
四方八方が鮮やかな青で満たされた不思議な響の島。
全く聞いたことない国だった。
私は食い入るようにその特集を見ていた。
太陽の光を反射し眩しいほどに輝く規則的に積み上げられたクリーム色のレンガでてきた建築物。洞窟、漁村、大聖堂、要塞、騎士団。
そしてなんといっても猫。マルタ島は猫の島という異名を持つほど猫がいるらしい。(後述するが実際には会えなかった)
仕事でメンタルをやられ気味の私は、ニュージランドでのモテモテ逆ハーレムライフ(ではない)を捨て、単身、真夏のマルタ島癒しの猫&歴史建築物の旅へとシフトチェンジしたのであった。
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